NHKスペシャルで人体の特集を放送した時のタイトルが『神秘の巨大ネットワーク』でした。
公共放送が『神秘』です。
司会の一人はノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥さん。
世界最高峰の研究者をもってしても人体は神秘と言わざるを得ないのです。
実際に番組を観れば『神秘』としか感想が出て来ません。
到底人間が太刀打ちできる領域でないことは誰でも理解できます。
人体を詳しく研究すればするほど神の姿が見えてくる・・・そんな心境ではないでしょうか?
これも確かな『知』があってこそ得られる実感。
無知の盲信とは異なります。
もうしん
【盲信】 《名・ス他》わけもわからずに信じ込むこと。
現在医療はある程度の実績もあり、病に苦しむ患者たちから絶大な信頼を寄せられており、体に異変が起きれば誰もが真っ先に病院に駆け込みます。
医者には権威があります。
病気に関しては現在社会における最高権威と言って過言ではないでしょう。
もし癌と告知されたら医者の権威に従い余命を受入れるしかありません。
そして心に深い傷を負い、絶望のどん底に突き落とされるのです。
でも、ちょっと待ってください。
本当に医者の言うことが正しいのですか?
医者の言うことを盲信していませんか?
医者は『神』ではありません。
余命の宣告は医者の無力と現在医療の限界を告白しているに過ぎません。
医者に及ばず、全ての人間は形の前では完全に無力なのです。
ただ『心通りの守護』をいただくお陰で形が動くのであって、『神の許し』がなければ形は微動だにしないのです。
神秘の主である『神の思想』に無知で、神秘の支配を受ける『医師』の言葉を鵜呑みにする。
これこそ無知の盲信です。
医者が病気を治すと言っても、医者の思惑通りに人体が動いてくれなければ、例え優秀な名医でも助けようがありません。
意識不明の患者に対して医療を施すことは可能です。
しかし肝心な意識を戻す行為は医者の裁量外、不可能なのです。
命が助かる最後の綱は、結局は人間自身の生命力に掛かっているのです。
人体は神秘。
人体が神秘であるように、癌も神秘、様々な病気もまた神秘。
医療現場でも癌が自然に収縮する事例は確認されています。
健康な人でも、毎日5000個ほどのがん細胞が発生していますが、免疫細胞のお陰で発症には至らないそうです。
今後、研究が進めば癌細胞を完全に治癒できる方法が発見されるかもしれません。
しかし癌を克服したからと言って人類が人体を掌握できるわけではありません。
人体は神秘の彼方にあるのです。
人間は神秘の恩恵を受けて、神秘の外側で生かされている存在に過ぎません。
人間が喜べない心の種を蒔き続ける限り、病気の根が絶えることは無いのです。
『病の元は心から』。
喜べない心が日々病気を製造している・・・
ならば、最も研究が必要な分野は『体の研究』ではなく『心の研究』であり、
喜び尽くめで暮らす方法論なのです。
今、私たちに求められているのは『医学の知』より『神秘の知』ではないでしょうか?
コメント