I Love U In Me・乙女にも優しいエロチックファンタジー

曲名：
I Love U In Me（アイ・ラブ・ユー・イン・ミー）

アルバム名：
The Hits and B-Side Collection

作者：PRINCE（プリンス）

洋楽の入り口が「ディズニー音楽」だった寿限無にとって、ドンピシャと胸に響く、優しいメロディーに包まれたラブソング「I Love U In Me」。
曲全体は、今にも止まりそうなオルゴールの音色のごとく、寝起き、寝入り、頭痛発熱中・・・いつ聴いても神経に障らない癒やし系音楽の大本命！

元々、この曲、映画「バットマン」のサウンドトラックに収録された「The Arms Of Orion」のカップリング曲なので、プリンスファン、もしくはシングルとして発売された「The Arms Of Orion」を気に入りCDを購入した層しか聴く機会のない、超マイナーな曲・・・だと思う。

その後、「The Hits and B-Side Collection」のB-Sideコレクションとして発売されたが、それでも3枚組で結構高額なCDを購入するのは、やはりプリンスファンしかいないよね。ってことで、知らない人に是非知って欲しい「I Love U In Me」。

寿限無のプリンス全曲紹介ブログがスタートして間もないのに、なぜ、シングル曲のいわゆるB面を取り上げるのか？
それは、この曲が、大好きだからだ！
プリンスの曲はどれも同じくらい大好きなので、曲に順位など付けられないが、あえて順位を付けろとおっしゃるなら（誰もおっしゃっていない）、おそらく6位くらいに入る大切な曲である・・・いや、やはり順位は付けられない！
今のは忘れてくれ！
あっ、やっぱり、5位にしようかな？

ところで「I Love U In Me」ってどういう意味？
まず、そこが一番気になるよね？
だって「I Love U」だけなら分かるけど（ちなみにプリンスはYOUをUなどと表記する）、「In Me」って何？「私の中」？
「私の中のあなたが好き」って意味？

当時、「The Arms Of Orion」のカップリング曲として初めて聴いて以来、結構な頻度で曲を流していたが、タイトルの意味が気になりながらも、「たぶん、ステキなこと歌っているのだろう・・・こんなロマンチックな曲なのだから」と、深く気にもせずにいた。シングルCDには「The Arms Of Orion」しか日本語対訳は掲載されておらず、「The Hits and B-Side Collection」が発売されるまで、歌詞の意味を知ることは出来なかった。

そして、その歌詞の意味を知った時、大切なことを思い出した・・・。

「ああ、私はプリンスの曲を聴いていたんだ・・・」

何を言っているのか分からないと思うので、順を追って説明しよう。
先ず、サビの部分の英語歌詞と、「The Hits and B-Side Collection」から日本語対訳（協力：Prince Fun Club/Japan）を掲載させて頂きます。（全文読みたい方はCDを購入ください）

Everything I want is what she does 2 me
She don’t blush cuz she’s so damn free
When she makin’ love, it’s like surgery
And she said, “Ooh, I love U in me”
ボクが望んでいることを　彼女はすべてしてくれる
彼女は恥ずかしがったりしない　だって彼女は完全に自由だから
メイク・ラブの時はまるで手術みたいで
そして彼女はこう言うのさ
Oooh….oohh　あなたが私の中に入っている　この状態がスキなの
「The Hits and B-Side Collection」（協力：Prince Fun Club/Japan）

ね？エロいでしょ？
これぞプリンス。

メロディーはまるでディズニー音楽のようだから、すっかり歌詞の方も健全なる良い子のラブソングだと思い込んでいた。
でも、これはプリンスが書いたプリンス印の曲なのだ。

大抵のアーティストはメイク・ラブ（男女による夜の営み）をオブラードに包み、間接的かつ言い訳がましく「ファンタジー」を表現するが、プリンスは違う！
メイク・ラブを大げさな言葉で飾り立てることはしない。
直接的かつ率直に、性行為こそファンタジーと高らかに歌い上げる。
まさに、エロチックファンタジー！

これがまた最高にファンタジー、最高にロマンチック！
ディズニー音楽に勝るとも劣らない、乙女にも優しいエロチックファンタジーなのだ。
（ばっ、ばか！子供に聴かせられるか！こんな曲！）