神の話に自由の心で向き合え!それが神様のお願い

つとめ

 

いつもアイキャッチ画像の選別に時間か掛ってしまうので、今回は、新型コロナウィルスの影響で学校が休業になり、暇をもて余している我が子のお絵描きを掲載しました。
と、言う訳で、絵柄と本文の内容には全く関連性はありません。

それでは本題・・・

みかぐらうた、第二節「ちょっとはなし」

ちよとはなしかみのいふこときいてくれ
あしきのことはいはんでな
このよのぢいとてんとをかたどりて
ふうふをこしらへきたるでな
これハこのよのはじめだし
(なむてんりわうのみこと)

寿限無
寿限無

ちょっと話 神の言うことを聞いてくれ 悪しきのことは言わんでな この世の地と天とを象りて 夫婦を拵えきたるでな これは この世の始めだし 南無天理王命

 

いさみ
いさみ

病気や災難を払って救けてください!
天理王命さま!

いずむ
いずむ

そう願ったら・・・
「救けて欲しければ神の言うことを聞きなさい」ってこと?

寿限無
寿限無

いえ、「聞きなさい」ではなく「聞いてくれ」。
この一言に神としての立場を伺いしることができます。

「聞いてくれ」とは「聞いてください」・・・つまり、お願いです。
救けを願う人間に対して、逆に神様がお願いしているのです。
これは大変興味深い一言ですね。

全知全能の神、人間世界の創造主でありながら、創造物である人間に対して「お願い」している。
神様ほどの力があれば、人間に対して言うことを聞かすことは造作もないはず。
でも、それをしないで「お願い」するのは何故か?

神様は人間に対して「自由の心」を与えました。
それは神にも侵し奪うことが出来ない絶対の聖域。

だから神様はお願いするしか方法がない訳です。

そんな神様のお願いが「ちょっと話」。

いさみ
いさみ

なんだ!ちょっとだけ話を聞けば、神様は救けてくれるの?神様って結構いい奴じゃん!

いずむ
いずむ

いい奴って・・・
神をも恐れぬ謎の思考回路

「ちょっと話」とは、話全体の導入部分。
この「ちょっと話」を皮切りに、「みかぐらうた」全体に繋がる重要な話なので、「ちょっと話」とは決して軽い話ではありません。

しかも「ちょっと話」には「悪しきことは言わん」と言われている。
要するに「ちょっと話に悪しきは混じらない」。

これは、第一節の「悪しきを払うて救けたまえ」を受けての言葉なのです。

悪しき形」を払うには、人間の「悪しき心」を払う必要がある・・・と第一節で説明しました。
しかし、これまで「悪しき心」で生きてきた人間には、「悪しきのない心」が分からない・・・

そもそも「悪しき心」の人間が、自ら「悪しき心」を払うことは不可能です。
「悪しき心」の代替となる「良き心」が無ければ、払うにも払えない、入れ替えるにも入れ替えられない・・・。

そこで神様は、人間が「悪しき心」を払うために、「悪しきのない話(心)」を聞かせ、人間にどちらの心が良いか?選択させるのです。

それでは、「悪しきの無いちょっと話」とは?

この世の地と天とを象りて 夫婦を拵えきたるでな これは この世の始めだし

寿限無
寿限無

元の神・月日を雛形とし、人間(夫婦)を創造したのが、この世の始り

いさみ
いさみ

えっ?・・・ってことは!
私は神様の生き写し?だから私は人間離れした美しさなのね!全ての謎が解けたわ!

いずむ
いずむ

それなら、ボクも神様の生き写しだけど・・・
ボクも人間離れした美しさ?

寿限無
寿限無

いえ、姿形ではありません。
神様は無形なので決まった姿形はありません。

地と天
これは人間が住まいする世界の土台ですね。

人間存在には無くてはならない土台・・・
これは元の神・月日そのものを表しています。

そして「地と天」は2つが合わさって始めて意味を成す「2つ1つの理」。
地が無ければ天は存在しないし、天が無ければ地も存在しない。
どちらか1つ欠けても成り立たず、2つが1つに合わさることで人間世界に未曾有の恵みを与え続けるのです。

2つ1つの理
元の神・月日も「2つ1つの理」で人間の親神として存在しているのです。
月様だけでも神として成立せず、日様だけでも創造原理は働かない。
月日が阿吽の呼吸でつとめ合いすることで様々な人間創造のアイデアが生まれ、実際の形として創造されるのです。

その月日を雛形に夫婦(男女)を拵えた・・・
人間も男だけでは種は存続できず、女だけでも生命は産み出せない。
男女が合わさり2つが1つに成ることで、創造原理が働き、新たな生命が誕生して人間世界が栄えるのです。

要するに「地と天」を象る・・・とは元の神・月日を象ったも同じこと。
この一言はもの凄いことを明かしている。
なんと!
人間は、神様を象った「神様と同じ性質」を持っている・・・と言うのです!
なんと、凄い事実でしょう!
全ての人間は、究極的に神様と同じ「完全に悪しきの無い心」へと進化できる可能生を秘めている訳ですね。

寿限無
寿限無

つまり、人間とは、わたし達自身が思う以上に、素晴らしい価値を有する存在なのです。

いさみ
いさみ

アタシの美貌以上の価値がまだあるの?
信じられない!

いずむ
いずむ

ボクは、人間にそんな価値があるとは思えない。
虐待、争い、環境破壊、動物を絶滅させたり・・・最低だよ!

確かに、「人間は地球の癌細胞」と揶揄される行いを散々繰り返してきましたね。
でも、それは、神様の目から見たら仕方がないのです。
物の価値が分からない2歳児が、庭の花畑を踏み荒らすようなもの。
命の価値を学ばず育った人間は、大人になっても平気で人を傷付け、命を軽く扱います。

だからこそ、「ちょっと話」で人間が秘める素晴らしい価値について「聞いてください」とお願いしているのです。

その「ちょっと話」に対して、人間は自由の心で向き合う。

押しつけでは無く、自ら大切な価値に気が付くことで、人間にとって「本当の喜び」になるのです。

寿限無
寿限無

わたし達は神様と同じ魂を分けた「神の子」なんです!
どうです?嬉しくないですか?

いさみ
いさみ

まあ、悪い気はしないわね。
ちょっと勇んできたし!

いずむ
いずむ

神様の話を聞けば、
人間が今よりマシになるならね・・・

これで第一節「悪しき払い」を教えて頂き、
さらに第二節「悪しきの無い話」を聞かせて頂きましたので、
これで第三節「一列澄まして甘露台」へと勇み出せるのです。

さあ、ここから勇んで参りましょう!

 

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