元の理(泥海古記)に登場する「どろ海」とは?

カオス元の理

 

この世の元初りは、どろ海であつた。月日親神は、この混沌たる様を味気なく思召し、人間を造り、その陽気ぐらしをするのを見て、ともに楽しもうと思いつかれた。

天理教教典第三章に「元の理」

元の理(泥海古記)に登場する「どろ海」とは一体どんな場所なのでしょうか?

寿限無
寿限無

本日は「どろ海」について考えてみましょう。

いずむ
いずむ

元初りの時に「月日親神様」は「どろ海」の中に居た・・・ってこと?

いさみ
いさみ

それじゃ、神様って「どろ海」の中に住んでいたの?

豪華絢爛な宮殿に住んでいると思ってた。以外と質素なのね?

いずむ
いずむ

確かにギリシャ神話とかだと、そんな感じだよね。

「どろ海」とは特定の場所を指しているのではありません。
「どろ海」と聞けば「どろどろとした海」を想像すると思いますが、これは人間が理解しやすいように「月日の心をイメージ化」しているのです。

いずむ
いずむ

月日の心をイメージ化?
どんな心の状態を「どろ海」としてイメージしたの?

いさみ
いさみ

ふふふ・・・

いずむの様に「どろどろ」と陰気な心の状態かしら?

いずむ
いずむ

ぷぷぷ・・・

いさみさんの様に錯乱した心の状態かな?

いさみ
いさみ

誰が錯乱じゃー!!

寿限無
寿限無

ははは・・・「どろ海」は錯乱ではありません。
分かりやすく言い換えれば「考えが定まらない状態」ですね。

「無」から「無形」へ

「どろ海」とは「月日親神」の心の状態を象徴的に表しています。

この混沌たる様を味気なく思召し

「混沌たる様」とは、何でも自由に考えられる「全知全能の存在」でありながら、目的もなく楽しみもなく「どろどろ」と定まらない心の状態。
「どろ海」は人間創造の思惑も、神としての立場も、何も存在していない「」の状態。

しかし「人間創造」を思い付いた瞬間から「混沌とした意識」が鮮明になり、「人間の陽気ぐらしに対する喜び」と「神としての立場」に心が定まったのです。

「どろ海(無)」の状態に、「人間創造の意識(無形)」が閃いたことによって、「人間世界(有形)」が創造される・・・
形は無いが「有形」に影響を及ぼすもの、
それが「無形」の概念。

神様の姿形は「無形」だが、神様の心は『人間創造を推し進める強力な意志』として、宇宙と成り、太陽と成り、地球と成り、衣食住と成り、人体と成り・・・あらゆる「有形」と成って現れているのです。

「どろ海」が「月日の心をイメージ化」した心象風景であると同時に、「人間に対するメッセージ」でもあります。

人間にとっての「どろ海」

この「どろ海」を人間の立場に置き換えて考えてみましょう。

  • 「どろ海」= 「人間一条」
  • 「清 水」= 「神一条」

この様な図式に変換することができます。

「人間一条」とは「神一条」と正反対の「人間の考えを主体にした心」。

人間一条の特長

人間一条とは、現状、ほぼ全ての人間が使用している心です。

  • 我が身思案(今さえ良ければ、我さえ良ければ)
  • 一寸先は暗闇
  • 存在する目的が分からない

結論として「元の理」を知らない心。

一方、神一条の特長は・・・

神一条の特長

神一条のとは、「神様の考えを主体にした心」。

  • 他人思案(人の喜びを見て共に楽しむ)
  • 今を含め、永遠に喜びが続く
  • 陽気暮らしのために存在している

この世の元の神・月日も、「人間創造の思惑」に心が定まって「人間の親神」と成り、教祖(おやさま)も、「神一条」に心が定まって「全人類のひながた」に成られました。

同様に、わたし達人間も「神一条」に定まった時に「陽気ぐらし」が実現しますが、「神一条」に定まらない限り、「どろ海」という名の「人間一条」を漂流し続けるのです。

「どろ海」の中に込められた「月日のメッセージ」をしっかりと受け取ってください。

「どろ海」の反対概念は「清水」

  • 自分の心が「人間一条」なのか? 「神一条」なのか?
  • 不足しているのか? 満足しているのか?
  • 陰気ぐらししているのか? 陽気ぐらししているかの?

心の状態を「どろ海」としてイメージ化することで、無形の心を捉えやすくなると思います。
そして、神一条に定まった心は「どろ海」の反対、「清水」としてイメージ化しましょう。

いさみ
いさみ

清水!?

まあ、アタクシの心ね!

いずむ
いずむ

「いさみ」さんは、自分の心をイメージ化するのが苦手みたい・・・。

月日の心が「清水」なのです。
月日の心「清水(人間創造の思惑)」が、人間の「どろ海」を綺麗に洗い流すことで、人間の心も神一条という「清水」に替わるのです。

「どろ海」か? 「清水」か?

自分の心をしっかりとイメージ化できるうように、常に自身の心に対して真摯に向き合いましょう。教祖の歩まれた「ひながたの道」を絶対の基準として、自身の心に「清水」を映しながら、嘘高慢の無い心で「陽気ぐらしへの道」を歩んでください。

今日のまとめ

おやさま
おやさま

だん/\と心しづめてしやんする すんだる水とかハりくるぞや

おふでさき 14号-24

寿限無
寿限無

だんだんと「元の理」の思案が深まることで、人間一条という「どろ海」は、神一条の清水に入れ替わり「陽気ぐらし」が実現するのです。

・・・・・

おやさま、本日も存命としてお働きください誠に有り難うございます。

 

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